実店舗は厳しい?
弊社スタッフ・Mさんの息子氏が「学校の水泳で使うためのゴーグルが欲しい」というので、都内ですぐに買いに行けるお店はないか、という話になりました。
スポーツショップと言われて最初にパッと思い浮かんだのはオッシュマンズ、エルブレス、ムラサキスポーツあたりです。しかし、これらのお店は「ちょいガチ勢」をターゲットにしている向きがあり、その「いい塩梅の硬質さ」から派生するファッション性が特長であるように見えるので、学校の授業で使う程度のゴーグルを買うには明らかにオーバースペックだし、そもそもゴーグル自体取り扱っているかも疑わしいものがあります。
次に思い浮かんだグループはゼビオ、B&D、石井スポーツでした。
まずゼビオと言えば、渋谷のパルコの近くに路面店があったはずです。ゼビオなら大概何とかなるだろうと思い、確認のためにGoogleマップを開いてみたら、なんと今年の3月に閉店していたことがわかりました。郊外のイメージが強いゼビオなだけに、都心部の展開はちょっとしんどかったということでしょうか。
気を取り直して真打・B&Dを紹介しようと思ったのですが、今度はマップ上で1件もヒットしないではありませんか。おかしいなと思い改めて記事検索をかけてみたところ、なんと今年の3月12日をもって全店舗閉店していたことがわかり、絶句しました。
B&Dは部活生の心強い味方ではなかったでしょうか、、わたしもここでランニングシューズをよく購入していました。ここがダメなら他にどこがあるのだろう? と、いよいよわからなくなってきました。
石井スポーツは何店舗かヒットしましたが、以前はもっと店舗数が多かった印象があります。そもそもこのお店は登山系のアイテムがメインだった気もするので、今回の話題からは外れそうです。
今はネットで何でも安く買えてしまう時代なので、どんなジャンルであっても実店舗の経営は厳しいのだと思います。ましてや「スポーツ用品」を専ら取り扱うのはいかんせん華がない。オッシュマンズやエルブレス、ムラスポが比較的うまくやれているのは商品のマーケティングに「ファッションアイテム」という価値づけを行っているという点にあり、これによってより広い購入層を囲い込めているのだと思います。しかしそれでも実店舗が厳しいという事実に変わりはなさそうです。
これらのお店にもわたしの青春の一部が詰まっています。できることなら切ない最期は見たくないものです。
最近は80~90年代のファッションや音楽などが次々とリバイバルを遂げています。「やっぱりネットより実店舗のほうがいいよね」というライフスタイルのリバイバルも、案外ひょんなところから訪れる日が来るかもしれません。
結局、Mさんの息子氏が無事にゴーグルをゲットできたかどうかは、まだ聞けていません。